熊野古道(くまのこどう)って?
2016/03/30

熊野古道ですが、大阪や京都から熊野三山へ参拝するための参道のことを熊野古道(くまのこどう)と呼んでいます。世界遺産として登録されている正式名称である「紀伊山地の霊場と参詣道」という名前の通り、場所そのものと参道がメインなのですね。
そんな熊野古道ですが、大きく分けると三つのルートから成り立っています。
それぞれ、紀伊半島西部を通って大阪から熊野三山に向かう紀伊路(きいじ)、高野山と熊野大社を結ぶための小辺路、伊勢神宮と熊野三山を結ぶための伊勢路(いせじ)があります。(伊勢路については世界遺産には登録されていません)
その中でも紀伊路は田辺地方で山中を通る中辺路と、海沿いを通る大辺路に別れます。熊野古道は当時の熊野信仰者のための参詣道として広く利用されていました。
熊野古道というと九十九王子のある中辺路をイメージされる方が多いと思います。実際、テレビなどで取り上げられる熊野古道といえば中辺路のことが多いです。中辺路自体は古来は貴族などの位の高い人が通る方のルートで、身分の低い一般大衆は大辺路を通っていたそうです。
