大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)

大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)はもともと吉野、大峯と熊野三山を結ぶ修行者のための修行道でした。
大峯奥駈道は吉野から大峰山寺、玉置神社を通って熊野本宮大社まで通ずるルートです。
経路の大半は標高千数百メートル級の山々の険しく起伏に富んだ尾根道であり、そのため途中には靡(なびき) と呼ばれる修行場が数多く存在します。
この靡とはこの修験道で最も重視される奥駈の行程中に設けられた行場のことで、写真のように大きな岩岩の間を時にへばりつくように、 時に這いつくばるように登っていくこと自体が修行の一環と考えられてきました。
この靡を超えていく奥駈は修験道で最も重視される修行であり、いずれも難行苦行の修行の一環でした。
修行としての奥駈けは回数を重ねることが重要とされており、現在でも多くの修行者が奥駈けを行っています。
