松本峠(まつもととうげ)

松本峠はJR熊野市駅から歩いていける、熊野古道の中でも一般の方にも手軽に歩ける場所です。
JR熊野市駅に着いたらまず、JR熊野市駅前の観光協会で地図を確認しましょう。
JR熊野市駅から歩けるとはいえ、熊野古道までは市街地を15分程度歩かないといけません。
JR熊野市駅を出たら記念通り商店街を抜けて、木本高校の方向に向かいます。
この記念通り商店街、木本高校に向かうメインストリートでもあるため、朝夕には学生の姿が多く見られます。
私も学生時代は木本高校に通っていたため、この道は毎日通っていました。
所々の電柱に熊野古道の案内矢印があるので、その案内を確認しながらいきましょう。
案内図に従っていくと駅から数えて15分ほどで、熊野古道の峠登り口まで行けると思います。
今までは市街地や住宅街を歩く感じですが、峠登り口を登ると急に山間を歩くようになります。
松本峠を登っている間はトイレがないので、先に峠入り口でトイレを済ませておいた方が良いでしょう。
この峠道からでも七里御浜の海岸線が見えます。
松本峠を登る道中には苔むした石畳がありますが、この石畳にも熊野古道に共通する風情を感じます。
松本峠を歩くこと20分程度、今度は松本峠・峠の地蔵様が見えてきます。
この峠の地蔵様をよく見ると、足下に小さな鉄砲キズがあります。
この鉄砲キズができたのは、地蔵様がここに置かれたその日だったそうです。
丁度その日この道を通った大間新左衛門という人が朝はなかったこの地蔵様を見て妖怪と勘違いし、驚いて鉄砲を撃ったときに付いた傷と言われています。
峠の地蔵様のところで道が二手に分かれます。
地蔵様の右手方向には大吹峠に続く道が、地蔵様の正面方向に鬼ヶ城に向かう道へと分かれます。
ここでは鬼ヶ城方向に進んでみましょう。
峠の地蔵様をあとに鬼ヶ城方向に進むと、しばらくは段差の続く山間が続きます。
山の尾根に沿っているため段差が続きます。そのまま進むと展望台まで進みます。
この展望台からは七里御浜の美しい海岸線、そして鬼退治の伝説が残る魔見ケ島も見えます。
ここからの眺望は絶品なので、ぜひ写真に納めたいものです。
続いて鬼ヶ城方面に行きましょう。
展望台からすこし戻って、鬼ヶ城センターに続く階段を下ります。
