熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)

熊野三山(くまのさんざん)の中でももっとも山中になるのが熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)ですが、 今でも地元からは熊野三山のもっとも重要な大社として考えられています。
熊野三山巡りでもこの熊野本宮大社が第一に巡るべきとされ、 古代の人々のみならず現代の人々も魅了し続けています。
他県から熊野本宮大社に行くにはまず、和歌山県新宮市から田辺市まで行く必要があるんですね。
その熊野本宮大社に向かう道の途中では、熊野川の流れと緑豊かな山々に まるで別世界に迷い込んだような錯覚を覚えることでしょう。
熊野本宮大社に着くとまず目に付くのが鳥居から本殿にのびる100段以上はあろう石段。
両脇を美しい杉木立に囲まれた158段の石段です。
車移動でなまった体に石段は堪えますが、石段を登り切った後の充実感は格別です。
やっとのことで登り切った石段を抜けると、風雅なたたずまいを見せる本宮大社本殿が見えます。
意外にこじんまりとした本殿に、物足りなさを覚えるかも知れません。
しかし美しい杉木立に囲まれた本殿からは、熊野総本山の荘厳な空気に圧倒されることでしょう。
本殿の中央には素戔嗚尊(すさのおのみこと)がまつられています。素戔嗚尊(すさのおのみこと)は樹木育成の神様と言われ、 紀の国(紀州地域のこと)の名称の元になった神様と言われています。
