熊野古道ナビ

平成16年7月7日、世界遺産に登録され世界的に有名になった熊野古道。日本各地に存在する熊野権現の総本山です。その熊野古道の地元、三重県熊野市出身の管理人が熊野古道の名所をご案内します。

神倉神社(かみくらじんじゃ)

   

神倉神社(かみくらじんじゃ)は、熊野速玉大社の摂社として位置づけられています。 場所は熊野速玉大社から車で15分ほど離れた市街地北西部にあります神倉山(かんのくらやま)の山腹・ 標高80メートルほどの場所にあります。

まず驚かされるのがその石段!境内外縁はただちに断崖絶壁になっており。 山上へは急勾配の鎌倉積み石段538段を登らなければならなりません。

神倉神社(かみくらじんじゃ)石段

この石段、あまりの急勾配に足がすくむものです。雨の日など怖くて歩けませんね。

この石段は源平合戦の際に、熊野軍の働きを褒め称え、源頼朝が寄進したと伝えられています。 そのことから鎌倉積みという名称がついてます。

やっとの思いで石段を登り切ると鳥居が見えます。そしてその向こうに一枚岩の岩盤の上に数個の巨岩がどっかりと腰を下ろしています。

神倉神社(かみくらじんじゃ)ゴトビキ岩

この巨岩群こそがゴトビキ岩と呼ばれる神倉神社の御神体なのです。伊勢路の花の巌神社といい、古代の自然信仰を感じさせますね。

ゴトビキとは熊野地方での方言でヒキガエルのことで、 最も大きな巨岩の形がヒキガエルに似ているところから付けられたといわれています。

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